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鈴木寅二啓之さん スペシャルインタビュー
鈴木寅二啓之さん スペシャルインタビュー

5月9日(木)に行われたF・U・D・E Eventでは、メイクアップアーティストでもあり、芸術家でもある鈴木寅二啓之さんが新ブラシや「フルオナイト」を使用し、"究極の未来"を感じさせるライブアートパフォーマンスを披露。
幅広い分野で芸術活動を行われている鈴木寅二啓之さんに、今回の作品のテーマや、メイクアップフォーエバーについてインタビューしました!

今回の作品のテーマを教えてください。

メイクアップフォーエバー創始者のダニーサンズ女史のメイクアップ表現や道具へのこだわりや発想が非常に創造性に富み、また革新的であることから、"宇宙的である"というところから『ゆるぎない宇宙』というお題を頂きました。

私自身、このテーマから宇宙とは何なのか、ゆるぎないとは何なのかという事を思索いたしましたが、なかなか腑に落ちる答えを導きだせませんでした。
宇宙の始まり?始まりの前のカオス(混沌)?ビックバン?インフレーション?と宇宙物理学の分野ではさまざま語られておりますが、大きな理論や考え方においては3千年前の思想からあまり進んでいないように感じ、言い換えれば宇宙の事について私達人間はそのほとんどを未だに理解していないという事であろうと思います。

それは、宇宙の存在というものは私達人間の人智を超えるものであるという事に他ならないと考えます。
ただ言えることは、この私達の人智を超える存在のことを研究しても、全体像のほんの数パーセントしか理解できないであろうという事を人間はどこかで解っていながらも、その研究にロマンを感じ探究しようとする人間の心は美しく、そしてそれは"ゆるぎない"ものであろうと感じます。
このことから私は、今回の作品のテーマをみえなくわからない世界を探究する人間の美しい思索をテーマとして置き換え、絵画として表現しました。

先生とメイクアップフォーエバーとの出会いは?

たしか今から23年くらい前に、当時勤めていた学校のパリ研修引率で、パリのメイクアップスクールの先生の関係でメイクアップフォーエバーの化粧品、そしてダニーサンズ女史ともお会いしたとと記憶しています。

メイクアップフォーエバーの新ブラシを使用していかがでしたか?

以前にも人工毛のブラシを絵画の表現などで使用していましたが、メイクアップで人様の顔に使うには肌へのあたる感触も、筆のなじみにしても人工のナイロンブラシでは厳しいと思っておりましたが、今回の新作ブラシは、感触といい、アイシャドウなどの色ものの含みといい、高級なセーブルやコリンスキーの毛に匹敵するものであると思いました。
また環境問題などの観点からも、このような人工毛を使うということは非常に意義あることだとも感じます。

新メイクアップブラシの中で一番気になるブラシは?

一番気になるといわれると迷いますが、148のような一つの筆にいくつかの表現方法を入れることができそうなものは面白いと思いますし、260のように先端より少し下部が折れ曲がっていることで描きやすさが増しますね。
他にも表現者としてそそられる筆が多く、一番とは難しい質問ですね。
いずれにせよ、私達表現者にとって筆は、まさに手であり、また手を超えたものにもなりえる非常に重要な存在ですから、今後もさらに表現者たちの創造性を刺激し、逆に筆からの発想によって生まれるデザインなどがでる新しいの筆作りをお願いしたく、また心より楽しみにしております。

鈴木寅二啓之

鈴木寅二啓之
1966年 静岡県磐田市生まれ。
15歳より本格的に美術表現(平面美術・顔の美術)を始める。1992年より墨・紙・顔料・土・バクテリアを用いた独自の手法『土中絵画』で絵画を制作し、神社や芸術祭などで発表している。
また早くから創作活動とともに様々な教育機関で美の表現教育に携わり、教務長・学校長を歴任。
2006年より寺子屋私塾【美術学舎】を開校、美術表現者の育成と美意識の向上に努めている。
2011年より伊勢猿田彦神社から始まった、神社と美術を結ぶプロジェクト『日本冒険〜第2章〜』を九州の地で行うべく拠点を由布院に移し活動する。

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