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アカデミー作品賞受賞の映画「それでも夜は明ける」担当メイクアップアーティストにインタビュー!

アカデミー作品賞受賞の映画「それでも夜は明ける」担当メイクアップアーティストにインタビュー!

第86回アカデミー賞において作品賞・助演女優賞・脚色賞を受賞した映画「それでも夜は明ける」におけるキャラクター制作の秘訣とは?
アメリカのメイクアップフォーエバープロチームは、チーフメイクアップアーティストのカラーデヴィと、
彼女の右腕であり、キーメイクアップアーティストであるニック・ロンドンと対談。
メイクアップを通していかに登場人物に息を吹き込んだのか、インタビューを実施しました!

このプロジェクトに携わるようになった経緯は?
A.(カラーデヴィ): ある水曜日にプロデューサーから、この作品への参加とメイクアップデザインが可能かどうか電話が入りました。スケジュールを確認し、台本を読んですぐに快諾しました。その週の金曜日には翌週月曜日の撮影に向けて飛行機で移動していたほどです。
とてもエキサイティングでありながら、タイトなスケジュールですね。通常メイクアップアーティストにプロジェクトのオファーがくるのはこんなに急なのでしょうか?また、この短期間でどうやって作品の準備を進め、メイクアップデザインを思いついたのですか?
A.(カラーデヴィ): この業界では素晴らしい機会は予想もしていない時に訪れることがありますが、次第に受け入れられるようになると思います。お返事をしたすぐ後に、ニック・ロンドンをキーメンバーとしてチームに引き入れました。
すべて素早くことが進んだのは、素晴らしいチームの助けがあったからだったと思っています。
私には、私の考えを読み取ることができ、仕事の仕方を知っている人が必要でした。お返事をした後、肌のテクスチャー、瞳、表情や肌の色を知ることができる、過去のヌード写真のリサーチに昼夜を費やしました。そして、イーストマン・ジョンソンの絵画からインスピレーションを得ました。
A.(カラーデヴィ): おっしゃる通り、ソロモン役のメイクはとてもシンプルだからこそ難しいのです。
ある人物をどうすれば、メイクで実際に12歳も年をとったように見せることができるでしょうか。
ソロモンは映画の中で12歳も年をとり、中流階級から奴隷へと転落しました。精神的な経過を表現するために、例えば数本のシワを額に描くというシンプルな作業だけではなく、肌から艶をなくさなければなりません。温かみのある肌色から冷え切った印象の肌色にすることで、彼の人生がどのように奪われたか、また、睡眠や落胆がどのように影響したかを見せることができます。

A.(ニック・ロンドン): パッツィー役には、3つの擦り傷と傷を何度か負うシーンがあるのですが、同じ長さかつ正確な場所に傷を施すことが重要でした。
メイクで施された傷口を見れば、カラーデヴィの作品のリアリズムが最も伝わると思います。
映画監督と仕事をするのはどのようなものなのでしょうか?スティーブ・マックイーン監督とコラボレーションした感想は?
A.(カラーデヴィ): スティーブ・マックイーン監督は素早くまた、長いテイクを撮ります。
耐え難い暑さの中で、俳優のメイクは全て汗で流れてしまうため、メイクアップチーム全員がすぐに対応できるよう、セットの近くにスタンバイしていました。
この業界を志す若いアーティストに何かアドバイスはありますか?また、どのようにしてキャリアをスタートさせたのでしょうか?
A.(ニック・ロンドン): 私自身も若いアーティストとして、経験を培うためにどんな仕事でも引き受けることをお勧めします。現場にいき、より経験のある人々と働くことによって、必ず得るものがあるはずです。

A.(カラーデヴィ): 私は絵画や彫刻、色彩などのアーティストとしてキャリアをスタートさせました。
美術史や絵画、印画を学んだこともあり、美術館に行って油絵を見てインスピレーションを得るのが大好きです。このチームでは、成功は正確さと信頼によると思います。
小手先で務まるようなものではなく、まさに真剣に取り組むべきアート作品なのです。
HD(ハイビジョン映像)環境での最大の挑戦は?そしてその挑戦をどのように克服しましたか?
A.(カラーデヴィ): 最大の挑戦はライティングで、私の大好きなアイテム、メイクアップフォーエバーの「HDハイディフィ二ションプライマー」No.0とNo.5が、その課題を克服させてくれました。

映画『それでも夜は明ける』公式サイト
http://yo-akeru.gaga.ne.jp/

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